WordPress(ワードプレス)について
WordPress(ワードプレス)とは、Instagram や Twitter といった各種 SNS のようにブラウザ上からログインし、手軽にウェブページの作成・更新ができるシステムです。
従来の静的サイトでは、HTML や CSS といったファイル類を編集し、FTP サーバーからアップするといった対応の必要性がありましたが、こうした専門の知識を特別持たずとも、比較的容易にページ内容の編集が可能になります。
「最新情報を更新したい」「ブログを発信したい」といった、自社でのサイト運営をご希望の場合は WordPress の使用をご提案するケースが多いです。
制作実績
当店は、100 を超える WordPress を使用したサイト制作事例および、2012 年から現在に至るまでの知見があり、以下のような多彩な目的に応じて対応できることが強みです。
- 一般商社や美容院、整体、清掃業者、学習塾など、小〜中規模のコーポレートサイト
- エクセル・スプレッドシートで管理した不動産住宅情報や求人情報などを CSV 化してインポートし、数百〜数千ページの大規模コンテンツを一括更新・管理
- 埋め込み型カートサービスを使用した WordPress の EC サイト化
セキュリティ対策
ブラウザ上から手軽にコンテンツ管理できることが WordPress のメリットではありますが、日本国内だけでなく世界中で広く使われているが故にセキュリティに対するリスクも付随します。
当店ではサイト各所の脆弱性となり得る要因を、以下の一例のように可能な限り低く抑えるように構築・運用致します。
ログインページの URL を秘匿する
WordPress サイトのハッキングと言えば、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)によるセキュリティリスクが有名です。
このハッキング行為は、「ログイン時に必要な ID 名とパスワードの組み合わせ」について、膨大な量のパターンをあらかじめ用意しておき、プログラムによって何度も組み合わせを変えてログインを試みる手法です。
当店では、上記のような突破されやすいアカウント情報を使用しないといったことは基本的な前提とし、さらに、WordPress のログインページの URL ドメイン名/wp-admin
も変更することで、物理的な「入り口を秘匿してしまう」といった対応を取っています。
プラグインの依存度を下げる
サイトに特定の機能を実装したい場合、WordPress では「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を利用することで手軽に対応できることがあります。
しかし、プラグインは利便性が高いものもある反面、知名度(実績)が低い・長らく更新されていないといったプラグインは、それを構成するプログラムがセキュリティ脆弱性の要因となることもあります。
他にも、プラグインが固有に持つ無駄な CSS や JavaScript を読み込むことによるサイト表示スピードの低下が、ユーザビリティの低下を招くといった観点から SEO 対策上においてマイナス要因となるケースもあります。
当店ではプラグインを利用する際は、基本的に「定期的な更新がなされ安定して利用できる」「同様の機能を実装するのに多大なコストがかかる」といった場面でプラグインを利用するものの、WordPress 公式で用意されている関数や PHP、JavaScript 等によって再現できるものは自前で構築するといったスタンスでウェブサイトを構成しています。
こうした「脱プラグイン化」を意識することにより、サイトは見通しのよい状態となりフットワークを軽く保つことができ、また WordPress 本体のバージョンアップを行っても影響を受けにくい構造にすることができます。
PHP のバージョンを最新に保つ
WordPress は PHP という言語をベースに作られているシステムですが、この PHP 言語自体にもバージョンがあります。
しかし、古いバージョンのままウェブサイトを放置していると、プラグインと同様にセキュリティリスクが増加するだけでなく、サイト全体のパフォーマンス改善の恩恵を得られないこともあります。
当店では PHP をなるべく最新の状態に維持しつつも、各所に影響が出ないようなサイト構築を行っています。
WordPress テーマ
WordPress には、主にウェブサイトの各種デザインを構成する「テーマ」(デザインテンプレートのようなもの)が星の数ほどに存在します。
ただ、よくある勘違いとして「特定のテーマを選択することで、サイトはそのテーマのデザインになる」というものがありますが、これは誤りです。
極論を言えば、「テーマ A」「テーマ B」という異なるテーマがあった場合でも、「サイトの見た目を同じにする」ことは可能です。
しかし、異なるテーマを比較した際に「サイトの表面からは見えない部分」に違いがあることは重要なポイントとなります。
当店では、この直接目に見えない部分(ソースコード)まで考慮したサイトの構築を行っています。
最適なソースコードを維持することは、後述の SEO 対策を行う上でも重要な要因となります。
オリジナルテーマ・既存テーマ
WordPress のテーマは既存のものを利用することもできますが、完全なゼロベースからテーマを自作することも可能です。
当店では双方ともに対応は可能ですが、基本的には「既存テーマをベースとして流用しつつ、その上にオリジナルの要素を積み上げていく」といった形態をお勧めしています。
理由としては、ウェブサイトの顔となるデザインをご希望の内容に仕上げていくことは前提としても、ゼロからサイト制作を行う場合、より便利に運用できる機能や SEO 対策において実装しておきたい機能などを追加していくと、トータルでかかるコストが比例して上がっていくためです。
オリジナルテーマ・既存テーマのどちらで構築するにせよ、発生する金額が同額であるならば、「サイトの外観は同じでも内面まで少しでも良い状態にした形で納品」した方が顧客のメリットとしては高いものになると考え、既存テーマをカスタマイズしていくといった構成をご提案することが多いです。
SEO 対策
WordPress のような動的サイトは、データベースから該当する情報を探査してページを生成し、レスポンスを返すといった物理的な構造上の理由から、ページ表示はどうしても遅くなりがちです。
ところが、Google は以下のページのように「サイト表示スピードが SEO に直接影響する」と公式にアナウンスしていますので、まずはこちらの点を最低限カバーしておくことが重要と考えています。
ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
ただ、ここで注意すべきは、上記記事には以下の記載があることです。
検索クエリのインテントは依然として非常に強力なランキング シグナルです。そのため、関連性の高い優れたコンテンツを含むページであれば、読み込み速度が遅くても上位に掲載される可能性があります。
つまり、スピードだけが速くても肝心のコンテンツに価値がなければ、SEO におけるメリットにはなり得ないことを指します。
そこで、当店では WordPress サイトの SEO 対策における内部対策の一環として、サイト表示スピードへのこだわりも含めた基本的な SEO 対策に加え、ご予算に応じた SEO 施策を絡めたウェブサイト構築にも対応しています。
詳細は、SEO 対策についてのページをご確認ください。