SEO 対策とは
SEO 対策とは、「検索エンジン最適化 (Search Engine Optimization)」を指し、端的には「Google 検索した際のランキングを上位に上げるための対策」を意味します。
当店は 2012 年頃から SEO に関する情報を収集していますが、現在に至るまでの間に Google 検索アルゴリズムの変遷を幾度となく目にしてきました。
特に、2012 年に試行された「ペンギンアップデート」「パンダアップデート」や、2016 年に起こった「WELQ問題」と呼ばれる騒動が起こって以降、検索キーワードやコンテンツの質を担保できているかといった要素だけでなく、YMYL や E-A-T と呼ばれる指標が追加されるなど、SEO 対策を取り巻く要因は大きく変化したものと感じています。
それまで、検索ランキングを決定するシグナルは「約 200 項目」という数値が一般論としてありましたが、現在は 500 〜 1,000 項目を超えるといった意見もあるようで、さらに近年では AI(人工知能)を使用した検索アルゴリズムを採用しているといった要因などがあるため、一昔前に通用していたノウハウがまったく効果を示さないといったケースもしばしばあります。
当店はこういった状況の中で「抜け道となる SEO 対策を模索する」ことよりも、時代が変わっても通用する普遍的な内容を追求することに意義があると考えています。
SEO における普遍の要素
まずはじめに、SEO 対策に関する情報については、本家 Google が公開している内容を参照することが重要です。
Google 検索に関するドキュメント | Google 検索セントラル | Google Developers
その上で「Google がウェブ検索において目指すところ」を考えると、もっとも重要度が高い要素は、「検索ユーザーにとって Google ウェブ検索が有用で信頼性があり、使いやすいものであること」と予想できます。
理由としては、以下の三者の利害関係が一致することによって「Google に収益がもたらされる」からです。
- サイト運営者は、質の高いサイトを発信することで検索上位化が期待でき、自サイトにユーザーを誘導できる
- 検索ユーザーは、Google 検索を利用することで質の高いサイトにリーチでき、知りたい情報に便利にアクセスできる
- 企業などの広告主は、莫大なユーザーが集まる場所(Google 検索エンジン上)で自社商品・サービスをアピールするために、広告費を Google に支払う
検索アルゴリズムの進化や、それに対する SEO 対策の施策内容が変わることはありますが、上記の「三者間の関係性が健全である状態を保つために施策を打つ」ことは、SEO 対策を考える上での普遍的なものであると考えています。
SEO 対策において重要なポイント
それでは SEO 対策を視野に入れた「サイトの質の高さ」とは何かといったことになりますが、やはり最も重要な要素は「コンテンツ(情報)の充実度・信頼性」です。
基本的に Google で検索をかけるユーザーは何かしらの「知りたい情報」があり、それらの疑問や悩みなどを解決したいと思っています。
ただ、この辺りについては、事前に調査を行ってある程度のレベルまでは内容を固めていくことは可能ですが、一定期間の運用を行ってデータを取らなければ分からない部分もあるため、情報を一旦リリースした上で改善を行っていく必要があります。
例えば、SEO におけるコンテンツ評価の指針は、基本的に「検索キーワードに対する答えを、過不足なく提示できているか」といった部分がポイントとなるため、「A といえば B」と情報を用意すべきところを「余計なものが加わっている」 or 「情報が足りない」を調整していくなどがコンテンツの改善に相当します。
また、一見すると情報が充実していると思っていても、競合サイトがそれ以上の内容を発信していると、さらにその上の検討が必要になることもあります。
このように、「コンテンツの質の高さ」とは、競合のそれと相対的な関係性となるため、ある意味では果てが無いとも言えます。
コンテンツ以外に重要なこと
しかし、ここで改めて考えたいことは、「ユーザーが知りたい情報に対する答え」を用意すること以外にも大切な要因は他にも存在することです。
「コンテンツの質」が最優先であることは前提としても、冒頭に記載した通り、SEO を取り巻く指標は数百、あるいはそれ以上の項目が存在します。
もちろん、これらのすべてを完全に網羅することは不可能で(※これらの指標はすべてが明確に Google から公表されていないため)、重要度が高いと考えられる項目から対応していく形を取りますが、以下のように時代が変わっても SEO において変わらない指針と言えるものはいくつか存在します。
- デザイン
- 全体的に統一性を保てているか
- ユーザーが不信感や嫌悪感を抱くものでないか
- 過度な装飾などがなく、情報が理解しやすいか
- ユーザビリティ(サイトの使いやすさ)
- サイトの中でも知りたい情報にすぐにアクセスできるか
- サイトの表示スピードは遅くないか
- 検索クローラーの可読性
- 適切なマークアップができているか
- 各ページの関係性(URL やリンク構造など)を明確に提示できているか
当然ながら上記がすべてではありませんが、一言で要約すると「サイトにやってきたユーザーが一定時間サイトに滞在し、ページ間をある程度回遊する、離脱しても(時期を問わず)また改めて戻ってくる」といったことが重要となります。
ある意味では、リアル店舗と同じように「リピーターユーザーを増やしていく」ことが肝になると言えるかもしれません。
これらの各項目は、Google が提供するアクセス解析ツールを使用して個々のスコアを数値化することができますが、逆を言えば、Google もまたそれらのスコアから「そのサイトがユーザーにとってどれくらい必要とされているか」を把握できていることを意味します。
サイトの内容が「分かりづらい」「情報が乏しい」「何となく信用できない」「使いにくい」といった状態では上記のようなスコアが良くなるはずもなく、コンテンツの質の担保以外にも、サイトのデザインやユーザビリティは SEO に深い関係性があることが容易に推測できます。
そして、これらの内容は時代や人々の価値観が変わっていったとしても、ある程度普遍的なものであると捉えても差し支えがないと考えています。
検索クローラー対策
サイトの中身を確認し、検索順位の優劣を判定するために、Google は「検索クローラー」と呼ばれるロボットをインターネット上で巡回させています。
デザインやユーザビリティは、基本的にはユーザー(人間)に対して提供するものとなりますが、検索クローラー(ロボット)に対しても「このサイト・ページではこういった情報を発信していますよ」といった内容を分かりやすく伝えてあげることが SEO において重要です。
代表的な一例としては下記の項目が該当します。
- 最適な HTML タグの選定および構造化データのマークアップを行い、ページ・コンテンツ各所の役割・情報の詳細を明示する
- ページ間のつながり、セグメントを明示する
当店での対応
上記までだけでも SEO 対策において考慮すべきポイントは多岐に渡りますが、これでも SEO 対策全般においてはほんの氷山の一角にすぎません。
そこで、当店では「これだけは最低限対応しておきたい」といった項目を「標準対応」の扱いとし、それ以外の SEO 対策における内容はご予算に応じて実施する「別途対応」と分類しています。
標準対応
- デザイン制作
- 検索クローラーに対して、サイト構造を明示的に伝える HTML および構造化データのマークアップ
- ページ間の適切なリンク構造の構築
- サイト表示スピード対策
- 無駄なスクリプト等の読み込みを無効化
- HTML・CSS・JavaScript の圧縮
- 画像の圧縮軽量化
(※状況によって項目の変動が起こる場合もあります)
別途対応
- ユーザビリティ改善
- サイト内における回遊動線の設置等
- 検索クエリ(キーワード)調査
- 競合サイト調査
- ニーズの高いページの特定
- 集客キーワードの収集
- コンテンツ作成のレクチャー
- SEO ライティング
- 基本的な HTML の役割とマークアップ方法
- その他